僕のソフトウェア受信機は最強なんだ。
技術書典3(10/22(日)@秋葉原UDK)に参加予定です - takuwz's diary
と前回の技術書典で頒布したわけですが、
この技術は難しいわりに、
何に使えるのか?何がうれしいのか?が伝わらないのです……。
RFとA/D部分をのぞいて、全部ソフトウェアで動いているのすごくね?では伝わらないので。←すごいと思うんだけど。
前回の技術書典ではスペクトルアナライザの代わりに使ってみましたが、
この技術の本当のおもしろさはそこではありません。
実際のところ、すごい未来を感じるわりに応用例は少ないです。
通信機の試作などのプロトタイピングに使っていると思います。
GitHub - osqzss/gps-sdr-sim: Software-Defined GPS Signal Simulator
トラ技2018/01号でも紹介されたGPSシミュレータとか。
ワイヤレス技術をアタックで検証 by 堀合啓一 - CODE BLUE 2015
この例ではBluetoothの通信をロギングして解析したり、
航空機用の通信のADS-B形式の偽の信号を生成したりしています。
いやいや、ソフトウェアCPUを乗せたFPGAを
Web上からpythonで書き換えることができるようになっているし、
もっとすごいことができるはずでしょと思うので、
応用を考えています。
google homeやamazon echoなどのAIスピーカーも音声信号を取って、解析して、答えを出すのは広義のSDRだよなーとか。
たぶん、ソフトウェア無線は機械学習の応用例の一つになるのではないかと。
周波数や信号形式を自由に変えることができるので、
暗号通信にしてもワンタイムパスワードみたいな通信ができるのではないかと。
そして真のCognitive Radio(認知無線)を実現できないかと。
いや、知的アンテナとかがいるのか?
ソフトウェア無線はオープンな無線になり得るか? | Altera - SDJ JP
ソフトウェア無線 (SDR) は、次なる目玉として期待され、控え室で待機するうちに、すでに白髪交じりのベテランの域に達しています。軍用無線、電子妨害手段、小型セル基地局への展開が一部に見られるものの、大きく開花するチャンスをうかがったまま、素晴らしいアイデアの状態で止まっています。
https://www.ituaj.jp/wp-content/uploads/2017/11/2017_11-05-Spot-SDR.pdf
NTTの研究所で ソフトウェア無線機のプロトタイプを私が初めて目にした 1990年代後半から既に20年が経過したが、ソフトウェア無 線機がハードウェア無線機を駆逐してしまったという話は 未だ聞かない。むしろその逆で、ソフトウェア無線の普及は 2017年になった今でもまだ道半ばという状況である。では 何がその妨げになっているのか。SDRを普及させるには、 何がその妨げになっているのかをきちんと見極め、一つ一つ 取り除いていく必要がある。
Intel搭載のIoT向けワイヤレスマルチツール: パート1
あとは実現に向けた課題です。
これまでの歴史と課題のその辺りを技術書典4あたりで、サーベイしてまとめて出したいという思いです。